解像度ってなに?画質を決める「点々」の秘密を徹底解説!
コンテンツデザイン部 M.K

「最近のテレビは4Kで高画質!」
「このスマホ、画面の解像度が高いらしいよ」
「印刷するには解像度が足りないかも…」
テレビやスマホ、パソコン、カメラ、プリンターなど、私たちの周りには「解像度(かいぞうど)」という言葉があふれていますね。なんとなく「画面のキレイさ」や「画質」に関係することは分かっていても
「解像度って、具体的にどういう意味?」
「解像度が高いと、どんないいことがあるの?」
と疑問に思っていませんか?これから映像をもっと楽しみたい方や、自分で写真・動画を扱ってみたい初心者の方にとって、「解像度」は知っておくと非常に役立つ知識です。
この記事では、そんな「解像度」の基本を、難しい専門用語はなるべく使わず、身近な例え話を交えながら分かりやすく解説します。読み終わる頃には、「なるほど、解像度ってそういうことだったのか!」とスッキリ理解でき、デジタル機器選びや写真・動画の扱いに、もっと自信が持てるようになりますよ!
1 | 解像度とは?デジタルの絵は「小さな点々」の集まり
私たちが普段見ているデジタル画像(写真、イラストなど)や映像(動画、テレビ画面など)が、どのように表示されているか考えてみましょう。実はこれらのデジタルの絵は、「画素(がそ)」または「ピクセル(pixel)」と呼ばれる、非常に小さな四角い「点」がたくさん集まってできています。
たくさんの色のついた点を、方眼紙のマスを埋めるように並べていくと、遠くから見たときに1枚の絵に見えますよね。ちょうど、運動会のマスゲームや、モザイクアート、点描画のようなイメージです。
解像度とは画素の「密度」と「総数」解像度とは、この「画素(ピクセル)」が
- 特定の範囲内にどれだけ密集しているか(密度)
- 画像全体でどれだけの数があるか(総数)
を示す尺度のことです。
モザイクアートを例に考えてみましょう。使用するタイルの数が多ければ多いほど、より細かく複雑な模様を描くことができます。逆にタイルの数が少なければ、大まかな模様しか表現できません。

- 画素(ピクセル)の数が多い(=解像度が高い):
- より細部まで緻密に表現できる。
- 滑らかで「くっきり」とした表示になる。
- 高画質と言われる。
- 画素(ピクセル)の数が少ない(=解像度が低い):
- 表現できる情報量が少なくなる。
- 画像が粗く、輪郭などがギザギザに見える(ジャギーと呼ばれる現象)
- 低画質となる。
2 | 画面解像度(WEBや映像などのデジタル媒体)
テレビ、パソコンのモニター、スマートフォンの画面。これらのディスプレイ(画面)が、どれだけ細かく映像を表示できるかを示すのが「画面解像度」です。よく「ディスプレイ解像度」とも呼ばれます。
画面は「ピクセル」の集まり
まず基本として、画面はたくさんの小さな光の点(画素)が集まってできています。この一つ一つの点を「ピクセル」と呼びます。
解像度は「ピクセルの数」
画面解像度は、このピクセルが画面の横と縦にいくつ並んでいるかで表されます。
表記例:「1920 × 1080」について
この数字が大きいほど、より多くのピクセルで映像を表現できるため、きめ細やかで高精細な表示が可能になります。これは、画面の横に1920個、縦に1080個 のピクセル(点)が並んでいることを意味します。
主な画面解像度の種類とピクセル数
HD (ハイビジョン)
- ピクセル数: 1280×720
- 少し前の主流。現在はFull HDが一般的。
Full HD (フルHD / フルハイビジョン)
- ピクセル数: 1920×1080
- 現在(2025年時点)の地上波デジタル放送や多くのPCモニター、動画配信サービスでの標準的な解像度。
WQHD (または QHD)
- ピクセル数: 2560×1440
- Full HDより高精細。ゲーミングモニターや一部PCモニターで採用。
4K (UHD / Ultra HD / ウルトラHD)
- ピクセル数: 3840×2160
- Full HDの画素数4倍にあたる非常に高精細な解像度。大型テレビ、PCモニター、一部スマートフォンなどで採用増。
8K
- ピクセル数: 7680×4320
- 4Kのさらに4倍(Full HDの16倍)の画素数を持つ、現行では最高クラスの解像度。

3 | 解像度が高いことのメリット・デメリット
解像度は、高いほど画質が良くなると思われがちですが、常に「高ければ高いほど良い」というわけではありません。メリットとデメリットを理解して、上手に付き合いましょう。
【高解像度のメリット】
圧倒的にキレイな画質
・これが最大の魅力です。映像や画像がより鮮明で、きめ細かく、リアルに見えます。微妙な色の変化や、細かなデザイン、遠景なども潰れずに表現できます。
文字や細部が見やすい
・高解像度の画面では、小さな文字もクッキリ表示されます。写真やイラストの細部まで、しっかり確認したい場合に有利です。
拡大しても劣化しにくい
・元の解像度が高い画像は、一部分を拡大したり、大きく印刷したりしても、画質の荒れ(劣化)を抑えることができます。
【高解像度のデメリット】
ファイルサイズが非常に大きい
・スマホやPCのストレージ容量を圧迫します。
・メール添付やクラウドへのアップロードに時間がかかります。
・Webサイトに使うと、ページの読み込みが遅くなる原因になります。
編集・処理にマシンパワーが必要
・高解像度の画像や動画を編集するには、高性能なPCやスマホ(CPU、メモリ等)が必要です。
・性能が低いと、動作がカクついたり、処理に時間がかかったりします。
性能を発揮するには対応機器が必須
・例えば「4K映像」も、見るテレビやモニターが「4K非対応」なら、その解像度では表示されません。
・入力(カメラ等)から出力(ディスプレイ、プリンター等)まで、一連の機器が高解像度に対応していないと、本来の性能を活かせません。
このように解像度は高ければ万能というわけではありません。
メリットとデメリットを理解し、「何に使うか」という目的に合わせて、最適な解像度を選ぶことが大切です。
まとめ | 解像度との付き合い方
最後に、映像初心者の方が解像度について知っておくと役立つポイントをいくつかご紹介します。
【目的で選ぼう】
・SNS投稿なら、ファイルが軽い方が扱いやすい
・きれいな印刷には高画質(高解像度)で撮影を。
・テレビは見る映像(地デジ、4K配信など)に合わせて選ぶ
(Full HDが主流、4K対応も増加中)
【高ければ良いわけではない】
・データが重くなり、扱いにくくなる
【無理な拡大はNG】
・低解像度の画像を大きく引き伸ばすと、画質が荒れる(ぼやける、ギザギザになる)
「何に使うか」を考えて、適切な解像度を選ぶことが大切です。
「解像度」を理解すると、テレビやスマホを選ぶ基準が分かったり、写真や動画をより上手に扱えるうになったりと、デジタルライフがさらに楽しく、便利になります。
ぜひ、これからの映像体験に「解像度」の知識を役立ててください!