相手に伝わるデザイン説明術|説得力を高め「修正」を減らす言語化のコツ

コンテンツデザイン部 M.H

相手に伝わるデザイン説明術|説得力を高め「修正」を減らす言語化のコツ

デザイナーとしてディレクターやプロジェクトメンバーに制作したデザインの説明をする中で、「意図が上手く伝わらなかった」「修正の回数が減らない」「チームメンバーを納得させきれなかった」といった経験はありませんか?

頑張って言語化をしていても手応えが得られない原因の多くは、相手が本当に必要としている情報を伝えられていないことにあります。デザインを説明する目的は、単なる解説ではなく、そのデザインがプロジェクトにおいてなぜこの形である必要があるのか、つまり「必然性」を伝えることです。

本記事では、デザインの意図が伝わらない根本的な原因を紐解きながら、相手が本当に求めるポイントや、説得力を高めるための具体的なコツを解説します。

  

【なぜ伝わらない?】あなたの説明は「状態」になっていませんか?

  

【なぜ伝わらない?】あなたの説明は「状態」になっていませんか?

「伝わらない」原因は、説明をサボっているからではなく、言葉が「状態の説明」になっているからです。

例えば、ロゴの提案で「メインカラーは青色にしました」「角を丸くしたフォントにしました」と伝えていませんか?これは単なる事実報告です。相手が知りたいのは「なぜ青なのか(誠実さを出すため)」「なぜ丸いのか(親近感を持たせるため)」という理由です。この「意図」が抜けると、相手は上がってきたデザインをどう判断していいのかわからなくなります。

  

  

クライアントやディレクターがデザインに求めるポイント

相手に伝わる説明をするためには、主観を捨てて相手の視点に立つ必要があります。クライアントやディレクターは主に以下の2点を求めています。

1. ビジネスゴールとの直結

クライアントにとってデザインは「投資」です。「売上に繋がるか」「ターゲットに刺さるか」というビジネス上のゴールに対し、そのデザインがどう機能するのかを常に考えてデザインを見ています。

2. 論理的な裏付けによる「安心感」

「なんとなく良い」という提案は、裏を返せば「なんとなくダメ」になるリスクを持っています。プロではない相手は、「本当にこれでいいのか?」という不安を常に抱えているので、論理的な裏付けを提示することで、相手は自信を持って決裁できるようになります。

  

  

デザイナーが説明時に意識する3つのポイント

デザイナーが説明時に意識する3つのポイント

①「目的(Why)」から逆算して話す

「何を(What)したか」ではなく、「なぜ(Why)したか」から説明を始めましょう。

×:「情報を整理して、視線を迷わせないシンプルなレイアウトを設計しました」

○:「新規顧客の獲得という目的を達成するために、視線を迷わせないシンプルなレイアウトを設計しました」

このように目的から逆算して話すことで、単なる手法の話から「課題解決の話」として伝えることができます。

② 比較対象を提示する

ひとつの完成案だけを見せるのではなく、あえて選ばなかった案との比較を提示するのも一つの方法です。 「A案(華やか)だと若年層に寄りすぎるため、今回は信頼感を優先してB案を採用しました」と伝えることで、その案を選んだ消去法的な根拠が明確になります。

③ 曖昧な形容詞を避ける

「かっこいい」「可愛い」といった言葉は人によって捉え方がそれぞれです。「先進的でスタイリッシュ」「若年層が自分事化しやすい親しみやすさ」など、具体的かつビジネス的な価値を含む言葉にするとより伝わります。

  

まとめ

デザインを言葉にする力は、なぜその形がビジネスの成功に必要なのかを相手に届けるための大切なスキルです。相手の立場に立ち、デザインの裏側にある意図を共有することを意識してみてください。それができれば、修正回数は劇的に減り、パートナーとしての信頼は格段に高まります。

アートフリークでは、こうした「論理的な裏付け」と「想いの言語化」を大切にしています。ただ美しいものを作るだけでなく、お客様のビジネスゴールにコミットするパートナーとして、常に「根拠のあるデザイン」をご提案し続けています。

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